極悪彼氏

友達になれそうだと思ったからここに連れてきた。



「お前、プライベートと仕事、分けまくってね?別人…」

「そうしないとカラダ保たない」

「切り替えできんの、羨ましいな」

「入って抜け出せなくなると自分が誰かわかんなくなる」

「なるほど…。なんかわかる気がする」



共演者、業界で初めての友達。



松川さんは2つ上で芸歴も俺より1年多い。



でもこの人、俺は好きだ。



「飲み過ぎたぁ~…。俺の家はどこだったかな?」

「タクシー乗って帰れよ」

「冷たいな~、コタちゃん。泊めてくれよ~…、俺うさぎしゃんだから寂しくて死んじゃうじゃねぇかぁ~…」

「鬱陶しい」

「着いてくもんね!!明日もコタ君と同じ時間だし~」



なぜだ。



マジで遠慮なしに泊まりに来やがった…。



今日初めて飲みに行った仲なのに。



「広いお家だぁ~。儲かってますな!!」

「静かにしろ。ソファーに沈めんぞ」

「キャラ変わりすぎ~!!お前ウケる~!!」



うるせぇからマジで沈めた。