極悪彼氏

やりたかったんだよ、激しいヤツが。



本当にやるわけにはいかないけど、スッキリする。



今まで爽やかな少年や研修医。



料理人見習いとか比較的まじめな役ばかりやってきた。



今回、やっとやりたかった役をやれる。



「昔ケンカとかしてたね?」

「何でですか?」

「素人じゃないみたい」

「いや、普通ですよ。ごく一般的な学生生活を…」

「はははっ!!いいね、琥太郎」



監督に気に入られた…。



男が多くて、本当に学校みたいだ…。



次の休みにはゲンジたちに会うから頑張ろう。



「小田切さん、メシ食った?」

「食ったよ」

「腕相撲にエントリーしてよ。みんなやるし」

「いいけど」

「優勝したら監督がなんかくれるって」



負ける気がしねぇな。



だけど他の共演者は俺の鼻をあかすつもりらしい。



力なら負けねぇ。



実践で鍛えまくってきてんだ。



「ソレ、本気?」

「ちょっ、待って…ぬぁぁぁ~…。腕とれるかと思った…」



もちろん、俺が優勝。