極悪彼氏

心配になったけど、コタローはコタローなりに頑張ってくれてるんだ。



その気持ちも尊重したいし。



「おはようございます」

「おはよう鈴原、ケーキどうだった?」

「あっ、実は旦那に食べられちゃって。想は喜んでくまさん食べてましたよ」

「チッ…」

「へっ!?」

「いや、なんでもない。で、そこのケーキ屋なんだけど…」



仕事の話が始まり、舌打ちの件は聞けずじまい。



でもあたしだってそんなに鈍感じゃない。



社長の気持ちはわかってるつもり。



「鈴原さ~ん、保育園から電話で~す」

「えっ!?想…」



保育園からもらった連絡は想太郎が急に熱を出したということ。



最近環境変わったから疲れちゃったのかな…。



「行っていいよ。後はみんなでフォローするから」

「すみません…」



保育園に想太郎を迎えに行く最中、やっぱりあたしは家にいた方がいいのかと考えた。



ちゃんと社長と話し合おう…。



ごめんね、想太郎。