極悪彼氏

次の日は本当にコタローが想太郎を保育園に送った。



手順がわからないので仕事前のあたしも一緒に。



「ウソ!?小田切 琥太郎!?」

「なんで想君といるの!?」



顔を隠すどころか、朝からそのままでカッコイイコタローは注目の的。



案の定、周りのママたちが超騒いでる。



「おはよう想ちゃっ…」

「おはようございます、想太郎の父です」

「あっ、本物っ…。おはっ…おはようございまっす!!」

「送ってきたら何すればいいんですか?」

「まずシール!!今日の日付にペタン…って…」



先生、顔が真っ赤です。



本当にファンだったんだね。



「パパ、今日帰ってくる日?」

「ん、帰る。お前寝てっかも。想が寝てても朝はいる」

「わかった!!じぃのお家はいつ行くの?」

「あっちのスケジュール聞いとくから」

「よくわかんないけど、お仕事行ってらっしゃい」



みんなに見られてるよ、想太郎。



コタローはこれを狙ったのかな?



想はウソつきじゃない。



「園長先生とお話したいんですが」

「ご案内いたしますっので…」

「じゃあ先行け、後は俺が」



あたしは仕事です。