極悪彼氏

その日からコタローのことしか考えられなくなった。



会いたい…会いたい…コタローに会いたいっ… 。



「夢羽、メシ食おう」

「コタローはちゃんとご飯食べてるかな…」

「夢羽…」

「眠れてるかな?京太郎さんとケンカしてなきゃいいな」



産まれたら会いに来てくれる?



産んだら…会いに行っていい?



「風呂入っちゃいな」

「お風呂…入ったかな…」

「オイ、夢羽…」

「もうイヤっ…。苦しいっ…コタローに会いたいっ」



それしか考えられない。



赤ちゃんのことより、コタローに会いたい…。



毎日泣くだけ。



味がしないご飯を食べ、泣くだけ…。



そんなあたしを見かねたのか、パパがついに折れた。



「明日…コタロー連れてくるから」

「ウソ…?」

「ウソついてどうすんだよ。お前の精神状態が普通じゃねぇから…仕方なくだ」

「眠れない…」

「寝なきゃダメ!!カラダがいちばん大事」



コタローに会える…。