極悪彼氏

【琥太郎】



夢羽が学校をやめた。



ある日突然、やめた。



3年になり、仕事が始まった瞬間、夢羽とは絶対会えなくなった…。



「夢羽と全く連絡取れないんだけど…」

「俺もだ」

「小田切さんはそれでいいの!?」

「いいわけねぇだろ!!どうすりゃいいんだ…」



家に行っても入れてもらえない。



ケータイは繋がらないし、メールはエラーで返ってくる。



今からガンガン働くつもりなのに…。



クソ…。



「落ち着け、コタ」

「ゲンジ…」

「こうなったら、俺とムーの接点は渚さんぐらいだな~」

「渚さんっ!!ゲンジ、お前最高だ…」

「バイト先、行ってみっか」



明日は大事な仕事だという日、渚さんのバイトするパン屋に向かった。



日中はパン屋、夜はボーリング場で働いてる渚さん。



家に行っても会える可能性は低い。



だったら確実に会えるバイト先の方がいい。



パン屋の外から、働く渚さんが見えた。



一応夢羽の義理の姉…。