極悪彼氏

入学して初めて夢羽にできた友達がハゲル。



夢羽には言いしれぬモヤモヤがたまってるらしい。



「少し様子見とけ」

「うん…。騙されてたら…許してなるものか!!」



ハゲルの件はひとまずおいといて、しばらくして着いたリクんちの別荘。



久しぶりに解放された気分だ…。



「コタロー」



車を出たら夢羽の母ちゃんに呼ばれた。



運転席に座り、開けた窓に肘をついてる。



近づくとジーッと見つめられて。



「なに?」

「大丈夫そうじゃん」

「まぁ、それなりに窮屈だけど…」

「なんかあったらいつでもうち来いよ?礼は京様のサインでいいし~」

「ありがと…」

「想羽がコタローをほっとけなかったの、なんかわかっちゃうな~。カワイイヤツ~」

「うっせぇから…」

「じゃ、うちのチビよろしくな~」



マジで…調子狂わされる…。



俺にとっては、夢羽の母ちゃんが母ちゃんのような気がしてしまう。



すげー暖かいの。