極悪彼氏

なのに夢羽は俺といる。



まともにデートなんかしたこともないし、こうして外食すらしたことねぇのに。



健気っつーか、バカっつーか。



「コタロー、最近変わったね」

「は?」

「表情が豊かになったよ。それに、ちゃんと笑う」

「そうか?」

「めんどくさいって言わなくなったしね」



それは寝てなかった時が多かったからだと思う。



ちゃんと眠れる今はカラダの軽さも違うし。



夢羽と出会って、また人生が楽しくなったのは確かだ。



「マグロおいしい?」

「ん」

「よかった!!」



お仕置き…できねぇだろ…。



そんな顔されたら何でも許してしまいそうだ。



絶対誰にもやんねぇからな。



夢羽は一生俺のもんだ。



マグロばっかり食った夢羽との初外メシ。



うまかった…。



「送る」

「ありがと!!」



手を繋いで帰る帰り道。



とにかく夢羽は楽しそうだった。