極悪彼氏

このクソボケ。



誘拐されんぞ、マジで。



自分のカワイさに気付っての。



「3万円は食費として、今日は夢羽様がおごるから!!なんか食べに行こう?」

「別にいい」

「お寿司行こうよ!!クリスマスにもプレゼントなんかあげられないし~」

「寿司…」

「マグロ、食べたくない?」

「仕方ないから行ってやる」



夢羽とふたりで外でメシなんか食ったことがなかったことに気がついた。



いつも家だよな…。



行くならコンビニかスーパー…。



ふたりでデートなんかしたことねぇし。



もしかしたら夢羽はこういうことがしたいのか?



やたら嬉しそうだ…。



「お寿司が回ってることは気にしないでいっぱい食べてね!!」

「楽しそうだな」

「楽しくない?コタローとご飯、あたしは楽しいよ」

「ははっ、マジか」



何にもしてやってねぇんだな、俺って。



夢羽をどこかに連れて行くとか、考えたこともねぇ。