極悪彼氏

【琥太郎】



疲れた。



やっぱり疲れる。



「京太郎さんの血って侮れない…」

「あ?」

「あんなテク、どこで身につけたの?」

「昔オヤジが出てるドラマばっかり見てたから」



帰らない父親をテレビで見てたからだと思う。



いつものオヤジがテレビでは別人だったから。



それが演技だってことを知る前からやればできてた。



誰かになりきればいいだけだろ。



さっきのはツキト風。



「で、合計は?」

「38000円!!すごくない!?」

「あんな格好で頑張った甲斐があったわけか」

「だからアレは…」



あんなの見せたらダメだろ。



スカート短かったし。



フワフワしてたし。



アレが萌えだろ。



この顔もガキみてぇだし。



ムカつかないわけがない。



ツキトは明日シメるとして、今日は夢羽にお仕置きだ。



だから終わるまで待ってた。