くっついたままうとうと…。



目が閉じちゃう…。



「眠いのか?」

「ん~、お布団代わりにするからコタちんのブレザー貸してよぉ…」



何も言わずにカラダにかけられたコタローのブレザー。



香水の匂いがして、コタローに抱きしめられてるみたい…。



次の時間はサボり決定だな~と思った。



なのにワイワイガヤガヤと…。



「聞いてよコタちゃん!!ハゲルに彼女できたんだって~!!」

「恥ずかしいっスよツキさん…」

「年上なんだってさ~!!ハゲルに彼女なんて奇跡だよね~!!」



カケルに彼女…。



あたし聞いてない!!



「興味ねぇ。騒ぐな、ヒヨコが昼寝中だ」

「パッチリ起きてるよ?」

「あ?寝んじゃねぇのかよ」



カケル…友達だと思ってたのに!!



ひどいっ!!



バカカケル!!



「コタロー、カケルがムカつくからヘッドロックしてきて」

「わかった」



カケルなんて知らない。