極悪彼氏

事実だから別にいいけど。



服を着た女はタイキをギュッと抱きしめてから帰った。



日中からいいカラダ見た…。



「で、お前呼んだ理由だけど」

「単刀直入に、簡潔に、手短に」

「どんだけめんどくさがりだよ…」

「早く言え」

「最近チームができた。アンチ俺たちって感じの」

「あ…?」

「大人数でケンカふっかけてきて、少人数を叩いてる」



いつからだよ。



そんな話聞いてねぇ。



「何で俺が知らねぇ」

「正直、言いにくかった」

「どういう意味だ?」

「お前んとこの3年が作ったからだ」



この前誰が頭かっての、わからせてやったはずだろ。



まだ恨みでもあんのかよ。



俺の学校のヤツらだって?



ふざけんな。



「何やってんだよ」

「…………」

「お前がちゃんとしてねぇからこうなるんじゃねぇのか?」

「何も言えねぇだろうが!!」

「逆ギレかよっ!!」

「ムカつく。クソが…」

「どうする?俺らも混ざって方つけるか?」



ゲンジは何してやがる。