極悪彼氏

インターホンを押すとしばらくしてドアが開いた。



「マジで来た」

「お前が呼んだんじゃねぇか」

「えっ!?噂の彼女?」

「アポナシ訪問でヒマだったらしい」

「イメージと違う…。あっ、俺三輪高の中西 タイキ。3年だから」



ペコッと頭を下げた夢羽にはどうやら意外だったもよう。



いつもゲンジ達といるしな。



「上がれよ」



そう言われ中に入ってタイキの部屋に。



きたねぇ部屋だな…。



女寝てんじゃん…。



しかも裸で。



「ふしだらっ…」

「えっ?なんか言った?」

「コタローもいるんですけどいいんですか?彼女さん…」

「彼女じゃないから。オイ、起きて帰れ」



派手に遊んでるって噂はマジらしいな…。



適当な女だろうし。



「コタちんもこんなことするの…?」

「してねぇよ…」

「そっか、あたしだけか」



言ってねぇことまで解釈してんじゃねぇよ…。



笑われてんだろうが…。