極悪彼氏

【琥太郎】



俺たちの部屋は誰が作ったのかわからない。



空き教室をフルに利用して居心地のいい空間ができてる。



俺が座るのはこのソファー。



眠いので寝る。



うとうとし始めてまもなく、ドアが開いてうるせぇヤツらが戻ってきた。



「大将、狩ってきたぜ~」

「うるせ、ゲン…」

「何寝ようとしてんだよ」

「だから…うるせぇよ」



俺はやりたいようにやってきた。



俺の元に集う仲間達もそれを承知の上で集まっている。



誰にも文句は言わせねぇ。



「起きてよ~!!超面白いからさ」

「起きてる、イズル…」

「目が開いてない」

「黙れ。ゲイバーに放り込むぞ…」

「ひどいよっ!!」



面白いって…。



どうせ新入生の挨拶でバカなこと言ったガキがボコボコにされてんだろ…。



俺には関係ねぇ。



派閥争いや、学校のトップなんて興味もねぇ。



やりたいようにやってたらここにいた。



俺は何もしちゃいない。