「もうっ、なんなのー?」

「ごめん、ごめん。」

「で、なんの用事なの?」

「まぁ、ついてくればわかるわ♪」




なんか、嫌な予感…。



そういって連れてこられたのは、1つのスタジオ。


『広瀬梓 様』と書かれた、楽屋へ入らされる。




「田中さん、この子です。」

「あら、いい髪質してるわね♪」


なんの話し…?

「紗弥、ここに座って。」

「ねぇ、なにするの?」



「あんたのその真っ黒な髪を染めるの!」

なんですと……?


「雅ちゃんだって、みんな染めてるじゃない。校則違反じゃないんだから、染めちゃえばいいのよ。」


確かに、みんな染めてる…。

雅は、明るい茶色。
藍は、ダークブラウン。
桂木君は……。あれって、何色?
今度聞いてみよう。


「でも、傷むじゃん!」

「大丈夫。だからここに来たんじゃない!田中さんはプロだから。」


うぅー……。