「…私。」 「…紗弥。とりあえず入って?」 「うん。」 とは言ったものの、 足が重い。 緊張する。 「ここ座って…」 ベッドの隣に置いてある椅子に座る。 「…あっ、これ。来る途中に買ってきたの……」 「…さんきゅ」 静まり返る病室。 気まずい思いでいっぱい……