サッカーぼーる



「ちょっ、梓ー!」


追いかけるように出てくる内村さん。



「あっ!」


私に気付いた様子。


「しーっ!」


「藍と仲直りしにきたの?」


小声で話しかけてくる内村さん。


「はい……」



「そっか。藍もさ、反省してんだ……だから、許してやって。」



そう言って、あず姉を追いかけに行った。



もう、入るしかない。



私は、勇気をだしてドアをノックする。



「どうぞ」


この声を聞くだけで泣きそうになる。


ゆっくりとドアを開けた……