相手チームのマークは、主に名前の知れた選手に固くついている。
だから、飛鳥や佐々木先輩は不利な状態。
それに比べ、前田先輩たちにはマークが緩い。
多分、油断しているからだろう。
でも前半戦、どんどん攻めていった前田先輩には、マークがきつくなると予想できる。
そこで、無名の俺が使われるって訳。
はっきりわかることは、
俺のマークは緩いこと。
そして、マークを振りきりゴールを決める。
それが俺の任された役目だ。
後半戦が始まり、俺はコート入りをした。
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