「桐島、ちょっと。」



休憩時間に、監督に呼び出された。


「何でしょうか?」



「前半見ててどう思った?」


「相手の守備がなかなか破れないと思ってました。」


「…そうなんだ。特に、得点元の桂木と佐々木には、マークが頑丈になっている。」



確かに。


飛鳥も佐々木先輩も、マークが2人くらいついてた。


だから、なかなか前にボールを繋げることが出来てなかった。