麻菜さんは、本当にしっかりしている。
「麻菜、その子たちは?」
背後から男の人の声
「マネージャーの子♪」
「へぇ~。名前は?」
「紗弥ちゃんと、雅ちゃん。」
その男の人に軽く頭を下げる。
なんか、誰かに似てるような………。
「………あっ!!」
やばっ!!
声に出しちゃった…。
みんなが、どうしたの?
って顔で私を覗く。
「……あっ!!」
今度は、男の人がなにか思いついたみたい。
「雅ちゃんだっけ?」
「あっ、はい。」
「もしかしてさ………。」
雅に近付く男の人
「おいっ!!兄貴。」
兄貴?
今の声、桂木くんだよね?


