「先生!課題!」




職員室に入ろうとしてた
旭谷先生を呼び止めた



ふわっと淡い茶髪が
器用に揺れて
こちらを向いた




「あ、また提出期限
 破って...」


「すみません」



整った顔を苦笑させて
旭谷先生は課題を差し出す
あたしを見て


「今度忘れたら
 課題3倍にするから」


と意地悪く笑って
あたしの課題ノートで
ポスン、とあたしの頭を軽く叩いた