「どうしたの?なんか元気ないよ?」
「…そんなことないょ」

私は、笑って見せた
でも私の心は、笑ってないのだろうと
赤田君の顔をみて分かった

「…ほんとに大丈夫?」
「…ぅん」

私は、高杉君の後ろに乗るのを楽しみにしていた。

でも、さっきあの女の人に譲ってしまったから
私は、彪雅の後ろに乗ることになった。

あの時譲ったのは、自分なのに...
譲ったことを後悔した。

「美麗…むりしちゃだめだよ」
「…ぅん大丈夫だょ…ごめんね迷惑かけちゃって…」
「全然だよ…じゃあ俺行くね」
「うん」

そう言って赤田君は、行ってしまった