ほんのり甘くて、ちょっぴり切なくて。


あたしたちが来たのは、近くにある遊園地。



遊園地なんて久しぶりだなぁ…。

一応変装としてサングラスと帽子をかぶってきたけど……ばれないかな?



「あ、いたよ!」


遊園地の入口で待っている玲央くんと羅衣弥を指差す優美。



うわ……どうしよう…緊張してきた……。


「遅れてごめんね。」

「いいよー。」


優美たちはカップルらしい会話を始めた。



あたしも何か羅衣弥に話しかけなきゃ……。


でも、こういうときに限って話題の一つも思い浮かばない。



もうだめだ、って思ったとき、

「来んのおせーよ。
…ファンに見つかんなよ。」


と、羅衣弥がそう言って、あたしの頭をポンと軽く叩いた。