ほんのり甘くて、ちょっぴり切なくて。


「トナリよろしくね〜。」


隣の人が話しかけてきた。



よく見ると、小倉くん。



「よろしくね。」


あたしは小倉くんにそう言ったあと、優美に向けてウインクをした。


優美は嬉しそう。




「あ、お前席変わってねーじゃん。」


小倉くんがあたしの後ろの席の人に話しかけている。



振り向いてみると、臼田くんだった。


そういえば始業式の前、この席で寝てたもんね。