「よかった!
あたし、ありすとクラス離れるとか考えられないし!」
「そんなの、あたしもだよ!」
元気で少しうるさいけれど、いつもどこか冷静で。
背が高くて顔も綺麗に整っている優美。
「あ、ねぇ。あの人たち、絶対ありすのこと見てる。」
「え?」
優美が指差す方には、2人組の男の人。
先輩かな?
「あたしじゃなくて優美を見てるんだよ、きっと。」
「ありす、自信もちなよー!
ありすはスタイルもいいし、顔はお人形さんみたいだし、性格もいいし。
全部揃ってるんだから。」
「その言葉、そのまんま優美に返すよ。
早く行こうよ。」