4月、新学期。 高校2年生へと無事進級できたあたし、藤根(フジネ)ありす。 「ありすー!!」 遠くの方から話しかけてきたのは…河西優美(カサイユウミ)。 一年生の時に仲良くなった、あたしの大親友。 「うちら、クラス一緒だった?!」 あたしにしがみつくような勢いでくる優美。 「一緒だよ。ほら、3組。」 下駄箱に張り出されているクラス表を指差しながら答える。