「体温計どこにあるのか、わかん
ねーし、探したんだけど、見つか
らねぇからさ。古典的だけど、下
がったかどうかわかればいいし、
デコくっつけてたら遥が、最悪の
タイミングで起きちまってよ〜。
今、誤解を解いてる途中だったん
だよ。なぁ?遥」

「あ、お、おう!!」

いきなりふられたもんだから、
少し焦って
たどたどしかったものの、
なんとか答えられた。


「え…あ、そうなんだ?ご、ごめ
んね????森君が遥君に……。とか
変な勘違いしちゃって…………
(O.O;)(oo;)」

そう言ってホッとしたように
笑った琉美。


…………琉美。

ウソついてごめんね。

いつか絶対…言うから。


それまでは…待っててくれる?

ごめんね、琉美―…。