「…………っ……」

部屋に帰ってくると、
琉美の部屋から声がした。

電話…ではないような声だ。



………まさか…泣いてる?


俺は耳をすました。



…………やっぱり、
彼女は泣いている。




―コンコンッ


「琉美? 入ってもいいか?」

「……………っ………」

返事はなかった。


けど俺は、扉をあけた。