飛行機に乗り、健太が窓側を譲ってくれたので私は窓側に座った

「健太、見て見て!」

窓の外を覗くと町が小さくなっていき、どんどん陸から離れて行った。それがとても私は感動してしまい、はしゃいでいた

「亜美、はしゃぎすぎ」

「だってぇ、なんか感動!」

初めて乗った飛行機なので嬉しさのあまり、興奮してしまった。すでに飛行機は雲の上まで来てしまい、あっという間に陸から離れてしまった

「朝、早かったから寝ていいぞ」

と、健太に言われてちょっと寝ようかなと思い、窓の方に頭を寄せた

「こっち」

窓側にあった私の頭を健太の肩へと移動されて、私は健太の肩に寄り掛かることになった。それを前の席で見ていた、鈴木くんが

「川崎くん優しいんだね」

と、後ろを向きニヤニヤしていた

「邪魔しなの!」

すぐ田村さんに服を引っ張られ強制的に座らされてしまった

ウトウトと眠りそうになるけど、やっぱり今日の旅行のことが嬉しくって、すぐに目を覚ましてしまった。隣の健太を見ると私の方に寄り掛かり眠っていた

「眠れない?」

「寝てなかったの?」

「うん・・・眠れねぇ」

やっぱり健太も同じで目を瞑っても寝付かなかったみたいだ

ンッ

私が健太を見た瞬間、健太が私の唇に優しくキスをした

「健太!」

「なんかしたくなった」

「誰か見てたらどうすんの!」

シッー

「亜美の声でばれる」

フッと笑い私の肩に寄り掛かり、

「もう少しで着くんじゃねぇ?」

いつも私をドキッとさせて、自分は平然としていて私を慌てさせる

でもどんな健太でも私は大好きで、今日の旅行がまた思い出となることが嬉しかった