健太くんの彼女になって初めての登校
由里と一緒に歩きながら緊張するねって話した

学年が1つ上だから一緒の行動はあまりないけど、
学校行事は一緒になる

教室へ向かう途中、普段あまり凌と会うことがないのに、
向こうから坂下と歩いて来る
由里も困ったような顔をしている
でも教室に入らないとだめで、私達は話しをして誤魔化そうとした

「亜美!」

呼ばれてしまった

私は何も言わず通り過ぎようとした

「ライブハウスで言ったことは嘘じゃないから」

ドキッとした。言っていることはわかっている
『待ってる』って言ったこと

「凌、私…健太くんと付き合ったから」

「なんでだよ」

私の手首を掴んだ

「離して…」

「俺のとこ戻って来い」

「もう・・・む・・り」

堪えても涙が出そうになる

「何があっても亜美だけだから。それだけは覚えておいて」

私の手を離し行ってしまった

私は泣いている顔を隠し、屋上へと行った