恋色語

冷たい態度とって、それで誰からも必要ないなんてまだあり得る。

逆に、誰かが来てくれるなんて都合のいい話は簡単にはない。


「…もういいだろ」

「ええ十分ね。もう会っちゃいけない事だし。…さよなら!」



バタンッ。



目障りだって言われた。そんな事言われたの初めてだ。

抱きしめられたのだって…ううん、もう忘れよう。これからの予定に支障がでないように。




………


「あらいらっしゃい。どうぞ座ってね」

「お邪魔します」


放課後、佐織と体験入部しに部室に入ると、昨日の3人が既にそろっていた。


「ほれ、入部届けだ。二人分用意したからとりあえずもらっとけ」


八木から渡された一枚を軽く見て鞄にしまう。


「あの、私達は何をすれば…」

「今から説明するわ。座ったままでいいから聞いててね。あ、中村君も聞いてて」


まず高梨さんは入口横のパソコンに移動した。そして説明を色々聞いて、内容をまとめるとこうなる。