恋色語

「…はぁ、もうそんな姿じゃ冷めました。ここまでされたんですから色々聞かせてもらいます。

まず名前を教えてください」

「いいわよ。ここに座って」


部室に入るとまず目に入るテーブルがある。女子生徒はパイプ椅子を引っ張り出してその周りに並べた。

綺麗で上品だなぁ。3人が座ると、女子生徒はニコニコして目線を合わしてきた。


「私は3年1組の高梨(たかなし) 美樹(みき)。

で、こっちは同じ3年1組の八木(やぎ) 達彦(たつひこ)。

あなた達は?」

「1年2組の旭 渚です」

「同じクラスの一ノ瀬 佐織です」



ガッ……ガッ……ドサッ!!



ゾンビみたいに片方ずつの手がテーブルに伸び、最後にドサッと八木は床から椅子に座った。


「ぐっ……ごほぉ!!……ぜぇ…はぁ…。他に…がはぁっ!…聞きたい事は」


とりあえずお前は黙ってろ。一々血を吐く動作やめい。