今日は馬車呼ぶのめんどいし歩いて帰ろっと


城下ってこんなににぎやかだったのね
帰りながら見て回った

細い路地に入ると小さな男の子がいた

『あなた何歳?』
「僕は7歳」

『そっかお家は?』
「ないよ?
僕捨てられちゃったから」

捨てるって・・・
『じゃあ、あたしが拾ったげる』
「え?
お姉ちゃん学生でしょ?」

一人や二人変わらないし

『大丈夫だよ、あたしの家無駄に広いから』
「でも・・・!」

子供がこんなに気を使うなんて・・・

『甘えていいよ?
ずっと一人で寂しかったでしょ?
これからはあたしが一緒に居るよ』

「ほ、本当?」
ポタッ
『本当だよ!』

「うぁ~~~ん」

泣きながら突進されて抱き止めて頭を撫でてやるとしばらくして寝た

『バク、この子だっこするから後ろ行って』
するするっと後ろに動いた

取りあえず帰ろう



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家に帰るとミーシャにビックリされたけど子供用の服を持ってきてもらって着替えさせてあたしの部屋で寝かせた