水玉世界―相対する生死―


「どっ――――どういうことだ!?」


海渡が上滑りに叫ぶ。耳鳴りがした。



「この"鍵=key="は生きる希望。3つ揃えば、1人の人間を甦らせる力を持つ」



カンナ。


もしかして彼女は、記憶が戻った時に考えたかもしれない。


兄を生き返らせるか。


俺を、生き返らせるか。


カンナが出した答えは――――これだったんだな。



「生きて、幸せになるの。優斗は幸せに…」



俺は、カンナを抱きしめた。


崩壊する水玉世界の中で、少女の笑顔だけが輝いたのだ。