海渡の足に突き刺さった、黒い鋭利な刃物からだ。 「親友君は大切な人間か」 「…やめろ……そんな…傷つけるな……」 「…っ、うぅぅぅウウ…!」 激痛に悶える海渡の姿が、視界ごと歪んで、よく見えなかった。 否、見たくなかった。 「可哀相に。またな、ヒロト。」 ドッペルゲンガーが姿を消した。 同時に世界がガラスのように粉々に割れて、辺り一面が真っ白になる。 ――――かい、と… さらわれた。俺の弱点。