仲間の「走れー!」という気合いの叫びが響く。 蓮は動かない。 なら、俺も動かない。 「…お前は憎いけど、海渡にとっては親友なんだろ。 だったら俺も――――」 ゴッ 「……蓮!!」 蓮が言いかけた形のまま、ボールを頭に食い込ませた勢いで横に吹っ飛んだ。 見ていて、本当に痛そうだった。 同時に「当たらなくて良かった」と思った。