唐突な質問に私は唖然とする。しかしかろうじて彼の質問の意味は掴めていたので、一瞬の間をあけてから、私は答えた。
「……そうだけど。あなたも?」
「ああ」
見れば彼の制服も私と同じデザインだった。灰色のズボンに青色の学校指定のワイシャツ。
「そっか。何年生?」
「高一だけど。あんたは?」
「私も高一。そういえばあなたのこと見たことあるかも」
異常な事態に、平凡な会話。この会話自体に大して興味が無いのはお互いに暗黙の了解の上だった。
その為、すぐに沈黙が訪れる。気まずいというよりも、何か居心地の悪い沈黙。互いが本題に入りたいのにどう切り出したらいいのか分からず、やきもきしているような……そんな妙な空気が流れる。
「……翼(ツバサ)」
「へ?」
「名前。安西翼(アンザイ ツバサ)だから。好きに呼んでくれていいよ」
突然の彼の自己紹介に、私はたじろぐ。しかし、彼なりに気を遣ってくれたんだろう。
「……私は、篠原麗花(シノハラ レイカ)。麗花でいいよ」
簡潔に、私も応えた。自分の名前は案外気に入っている。
翼はコクリと頷くと、ようやく本題を切り出した。
「……そうだけど。あなたも?」
「ああ」
見れば彼の制服も私と同じデザインだった。灰色のズボンに青色の学校指定のワイシャツ。
「そっか。何年生?」
「高一だけど。あんたは?」
「私も高一。そういえばあなたのこと見たことあるかも」
異常な事態に、平凡な会話。この会話自体に大して興味が無いのはお互いに暗黙の了解の上だった。
その為、すぐに沈黙が訪れる。気まずいというよりも、何か居心地の悪い沈黙。互いが本題に入りたいのにどう切り出したらいいのか分からず、やきもきしているような……そんな妙な空気が流れる。
「……翼(ツバサ)」
「へ?」
「名前。安西翼(アンザイ ツバサ)だから。好きに呼んでくれていいよ」
突然の彼の自己紹介に、私はたじろぐ。しかし、彼なりに気を遣ってくれたんだろう。
「……私は、篠原麗花(シノハラ レイカ)。麗花でいいよ」
簡潔に、私も応えた。自分の名前は案外気に入っている。
翼はコクリと頷くと、ようやく本題を切り出した。

