The殺サィト

私は一旦その場に座り込んだ。
そして無防備な姿で横たわる九人の男女に視線を這わす。ガタイのいい男もいれば、まだ十歳ほどだと思われる子供までいた。

「全体的に若い人ばっかり……」

それぞれの顔つきや服装からして、恐らく二十歳を越えている人はいないだろうと思えた。私と同じように制服を着ている人も少なくない。

「……」

これ以上、言葉が出なかった。
どうして私はこんな所にいるんだろう――

すやすやと寝息をたてている十歳ほどの男の子の顔をまじまじと見ていると、何故か心が痛んだ。




「ねぇ」

「!!」

突然後方から飛んできた声に、私は思わず肩を震わせる。
恐る恐る振り向いてみれば目の前には私と同じく制服に身を包んだ男。細身で長身で、顔立ちは割と整っていた。切れ長の瞳に少し盛られた真っ黒な髪は、どこかクールな印象を与える。


「な、なんですか?」

無様な姿を晒してしまったことを取り繕うように、私は慌てて言葉を返した。彼はそんな私の全身を舐めるように見つめてから、ゆったりとした口調で質問に質問を重ねてきた。

「その制服……北高生?」