The殺サィト

「――ねえ」

思いつめたような顔をして、悠大が再び口を開いた。

「みんなは、どうして自殺したの?」

「……」

しん、と冷たい空気が流れた。この話題は今すべきものではないってことが、小学生の悠大には分からなかったようだ。




「……悠大くん」

ひどく哀しげな声が悠大を呼んだ。――早苗だ。

「今はそんなことより脱出のこと考えよ?」

「でも」

「悠大」

今度は翔也が口を開いた。
先程の早苗とは違い、どことなくいさめるような口調だった。

「悠大、あんまり個人的な事情は掘り返すべきじゃない」




「……うん、そうだよね。分かった」

一瞬目を見開いて固まった後だったが、悠大は素直に応じた。――一応、空気は読める小学生みたいだ。




「さ! じゃあ本気でこれからのことについて話し合いますか」

そう言って努めて明るい表情を作った紗理奈だったが、今の私達に出来ることなんて無い気がした。

「話し合うって言ってもなあ……どうしよっか?」

さっきからほとんど口を開いてない翼の方に目をやる。
いちいちムカつく奴だけど、何か打開策を出してくれそうな気がした。