The殺サィト

このままここに居続けたら間違いなく飢え死にをしてしまう。

窓も無い、トイレも無い、食料も無い、だなんて。
一体The殺サィトの連中はどんな神経をしてるんだか。

――ぐぅ。

誰かの腹の虫が鳴いた。
周りを見渡してみると悠大が恥ずかしそうに腹を押さえているのが見えた。――育ち盛りの小学生だ、無理もない。
かくいう私も、なかなかお腹が空いている。

「……食料は、トイレより重大な問題ねぇ」

言いながら、紗理奈が悠大の小さな頭を撫でた。

「おれたちこのままここで死んじゃうのかな」

「……」

哀しげな悠大の呟きには全員がだんまりだった。
でも、頭の中で考えていることは全員バラバラな気がした。


……正直、私はよく分からなかった。当然、死ぬのは怖い。私は別に死にたくて死にたくて自殺を決めた訳じゃないから。
だけど、死なずに生きていくのはもっと怖かった。生きていける自信がなかった。私が自殺を心に決めたのは、生と死を天秤にかけたら生の方がちょっぴり軽かったからって、それだけのこと。

だから、死ぬことを哀しげに案じた悠大の呟きに、小さな葛藤が起きてしまっていた。