『ふふ……ふははははははははははははははっ!』
「!」
――笑い声。
こんな状況でバカ笑いする人物なんて、私にはたった一人しか思いつかない。
『いやぁ、実に面白い! 君達にはプライドというものが無いのかい?』
――スピーカー男。
これでもかというほどに煩わしいスピーカーを睨み付けながら、私は口を開く。
「いい加減にしてよ! 全部あんたのせいじゃん! 早くここから出して!」
「そうよ! こんなの立派な犯罪よ! これ以上罪を重くしたくないなら言う通りにすることね!」
紗理奈もすかさず口を開く。
しかし、スピーカー男は依然として気味の悪い笑みを溢すだけだ。
「てめぇ何がそんなに可笑しいんだよ! 殺すぞオラ!」
響吾も一段とドスの効いた声を張り上げる。
「監禁なんて……人権侵害もいいとこよ!」
そう訴え、壁を右手で殴り付ける紗理奈。――ガンッと鈍い音が響き、それと同時にスピーカー男の笑い声もピタリと止んだ。

