The殺サィト

「ぅっ、うわぁああっ」

竜が一段と大きな泣き声を上げたかと思えば、背後で慌ててズボンを下ろす音が聞こえた。


――数十秒後、

竜は疲れきった表情で私達のもとへと帰ってきた。

気の毒だけど……
きっとこのままじゃ私達みんながこんな思いをしなくてはならなくなる。それだけはどうしても避けたいと思った。


「気にすんなよ、竜。おれもその内すると思うし!」

悠大が真っ先に竜の傍へ駆け寄っていく。

「……うん」

「まあ、小便は誰でも出るわな!」

翔也も慰めに加わる。これで、竜の辛さが少しでも和らげばいいのだが……




「……わたしも、してくる……」

「……え?」

そんな突然の呟きに、竜を含め、みんなが勢いよくみくの方へ顔を向ける。

みんなが戸惑う中、みくは無表情のまま竜の排泄した場所まで歩み寄る。

「あっち向いてて……」

こちらも振り向かずにそう言うと、みくはスカートを捲り上げた。
それを見て、みんな慌ててそっぽを向く。


「みくさん……凄いですね……」

早苗が私の耳元でそう囁いたのと同時に、私の中でのみくが、どんどん謎に包まれていった。