The殺サィト

「それによ……なんかこの部屋妙に薬くせーし、匂いも大して気になんねぇんじゃねーか?」

確かにこの部屋は妙に薬臭い。――響吾の発言には多少の無理がある気もしたが、やはりここはもうみんなで腹を括るしかないのだろう。
……竜も本当に限界そうだし。
一度誰かがしてしまえばその後は幾らか気も和らぐ。


私は響吾の意見に賛成した。

みんな驚いた顔をこちらに向けたが、今は理想など語っている場合じゃない。


「いいよ、竜。私達はみんなあっち向いてるから、そこでしちゃいな」

そう言って、隅っこを指差す。

「……でも、監視カメラがっ」

「どうせいつまでもは我慢出来ないでしょ? なら、ちゃんと隅に行ってした方がいいと思う!」

「……うっ」

悔しさからなのか、竜は泣き出してしまった。確かに監視カメラもある中、他人の前で排泄をしなければならないなんて、これほど屈辱的なこともないだろう。

「大丈夫だから。ほら早く!」

私は竜の華奢な身体をなるべく優しく促す。そして他のみんなにもなるべく遠くに行くよう指示を出した。