The殺サィト

そんな中、もじもじとした様子で手を挙げたのは竜だった。

……無理もなかった。

私達がこの部屋に閉じ込められてから結構な時間が経過しているのだから。
しかし、だからといってこの部屋にトイレが取り付けられている筈もなく、竜の発言にはみんなが困惑の色を見せた。

漏らされるわけにはいかない。かといって排泄というものはいつまでも我慢できるものでもない。


「え、まじか……どうする?」

さすがの紗理奈も困り顔だった。それに、この場にいる全員が想像してしまっただろう。自分もトイレに行きたくなってしまった時のことを。

今まですっかり忘れていたが、これはかなり大きな問題だ。


「お前我慢できないのかよ?」

翔也が竜に話しかける。

「もう無理だよ……ずっと我慢してたんだからっ……」

「大? 小?」

「……小ですっ」

顔を真っ赤にして、竜は翔也の質問に答えた。

「小便なら、仕方ねーんじゃねぇか? 俺らだっていつしたくなるか分かんねーしよ。隅っこ行ってしちまえよ」

突然の響吾の呟きに一同唖然とするが、私にももうそれしか道は無いと思えた。