The殺サィト

それはなかなか凄い光景だった。ほぼ下着姿で誘いを断る女と、確実にやらしい目を向けている男の姿。

……悠大が寝ていてよかったと思う。
大人びた二人のやり取りはどこかアダルトな感じがして、見ていてあまり気持ちのいいもんではない。


「……話し合いはどうなったんだよ」

みんなが二人のやり取りに戸惑いの色を見せている中、痺れを切らしたかのように、低い声で奏斗がそう呟いた。

「あー? あんだよ」

響吾はいかにも機嫌が悪そうに、そんな奏斗を睨み付ける。

「見苦しい真似はよせよ。虫酸が走る」

「なんだと……?」

響吾は笑っていた。怒りの込もった笑い。今にも奏斗に殴りかかっていきそうな雰囲気だった。

「そんな下品な女相手に、馬鹿なのか? 見てて気分が悪い」

「ちょっ、下品ってアタシのこと?!」

奏斗の怒りの矛先は紗理奈にも向いていたらしく、三人の間に張り詰めた嫌な空気が流れる。

「お前以外に誰がいる。そんな格好をして……低能な男を誘ってるんだろ?」

「なっ、アタシだって好きでこんな格好してるわけじゃないわよ!」