The殺サィト

「ところで麗花。この状況は何?」

少し馴れ馴れしいような気もしたが、あまり嫌な気はしなかった。

「よく分かんない……」

素直に答えると、紗理奈はそっか、と言って苦笑いをした。――何となく、見当はついている顔だ。




「あのさぁっ」

かと思えば、今度は突然大きな声を上げ始めた。……私の耳元で。

「ちょっとあんた達全員、集まってくれる?!」

翼も変な目でこちらを見ている。しかし紗理奈の行動力には、心底驚くと共に感心してしまった。







――10分後。


「なるほどねぇ。やっぱりアタシ達全員がThe殺サィトの餌食だったってわけだ」

紗理奈は呆れたようにそう呟いた。

「……」

私は黙ったまま、丸くなって座った全員の顔を見渡していく。

やっぱり未だに信じられない……
ここにいる人がみんな、自殺を図ろうとした人だなんて。



紗理奈が全員を呼び集めた後、私達はここに来るまでの経緯の情報交換をした。

そして、誰一人として洩らさずに口にするのはThe殺サィトのこと……
躊躇う素振りを見せながらも、全員が各々の口で語ってくれた。もちろん私も。