The殺サィト

「ホント滑稽な生き物だよね」

「……」

突然冷たくなった翼の声色に、私は固まる。……やっぱりこいつ、怖い。





『いや正にその通りだよねぇ』


「?!」

突然入ってきた第三者の声に、私は固まった身体を跳ね上がらせた。

それを知ってか知らずか、その声の主は尚も当然のように言葉を繋げ続けた。

『確かツバサくんだったかな? 君は随分面白いことを言うんだね』

「……」

翼は黙ったまま壁に取り付けられたスピーカーを指差す。どうやらそこから声が流れてきているようだった。

明らかに加工しているであろう無機質な男の声。強弱も無ければ声色もほとんど変わらない。

「何なの……?」

助けを求めるように翼に視線を送ったが、翼も首を傾げるだけだった。