「遥?」


そう声をかけてきたのは


お兄ちゃん・・・


「どうしたんだよ・・・・」


お兄ちゃんの声さえも


信じられない



「お兄ちゃん・・・・
 私・・・遥は・・・必要ない人間かもしれない」


お兄ちゃんは口を開こうとはしない。


黙って


ただ ただ


私の話に耳を傾ける。


「私、邪魔・・・なっ・・・存在・・・なのかな?」



えっお兄ちゃんは私の腕をつかんで部屋をつれだした。


「遥、ちょっと行くぞ。ついて来い。」


なんで


こんなに


私をつかむ


お兄ちゃんの手は


あったかいの?