暖かい空気にふわりふわりと包まれたと思ったら、すぐにまた眩しい光に包まれた。 『…っ!』 また驚いて目を閉じると、その瞬間に空気が少し変わった。 「…あなた」 小さく聞こえた声にゆっくり瞼を開くと、そこに居たのは声を聞きたくてたまらなかった雫の姿があった。 『し、ずく…!』 「あなた、誰?」