「この頃うち、泣いてばっかやな…。」

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5月20日になった。

22時06分。誰かからメールがきた。

見ると、亮太だった。

「やっときたぁ!」

1人でおおはしゃぎ。(笑)

今思えば、あの頃の私、子供っぽっかったかも。


あの時、もう誰も好きにならないと決めていたのに、自然と君に恋をしていた。

また傷付くだけなのに…。

ちょうどその頃だったかな?

家からだいぶ離れたショッピングモールの雑貨屋に入ったとき、1冊の本が目にとまった。

開けてみると、ちょうど開けたページにこんな分が書かれていた。

"愛を幸福と置き換えるなら、恋は特別だろう。"


素敵だと思った。

ちょっとベタだけど、"大人の恋"って感じで。


私は1度だけ、本気の恋をしたことがあった。

いつも全力疾走。ちょっとすれ違ったぐらいでは、絶対に逃げなかった。

いや、逃げれなかった。

あの頃の私は。